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イラレでイラストのススメ13-クリッピングマスク-

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こんにちは、トウゴです。
今回はイラレのクリッピングマスクについての記事です。

使うことが出来ると便利な機能なので、試してみてください。

 

 

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クリッピングマスクとは

 

クリッピングマスクとは、希望のパスで他のオブジェクトを切り抜く(切り抜いたように見せる)機能です。
例えば撮った写真などを丸やハート型など希望の形に切り抜きたい時にこの機能を使います。

 

f:id:chocomintodango:20180519154626j:plainこの写真を

 

f:id:chocomintodango:20180519154657j:plainこうしたり、

f:id:chocomintodango:20180519153312p:plain

このオブジェクトを、

f:id:chocomintodango:20180519154752p:plain

こう切り抜いたり出来ます

 

 

イラストを描く時だと、イラレでイラストのススメ12で使ったように、影やハイライトを入れる時に使うことがあります。

その記事で書いたように、「切り抜いたように見せている」ので希望のパスの形にした画像やオブジェクトはそのままの形が維持されています。

 

f:id:chocomintodango:20180511171456p:plain
マスク内のパスの形はそのまま(ダイレクト選択ツールで選択するとわかります)

 

クリッピングマスクのやり方

イラレでイラストのススメ12でも簡単に紹介しましたが、切り抜きたい画像やオブジェクトの上に希望の形のパスを置き、全てを選択してオブジェクト>クリッピングマスク>作成(ショートカット:Ctrl+7)を適用します。

 

f:id:chocomintodango:20180519153414p:plain切り抜きたいオブジェクト

f:id:chocomintodango:20180519153437p:plain

その上に切り抜きたい形のパスを置く

f:id:chocomintodango:20180519153525p:plain全部を選択したあとオブジェクト>クリッピングマスク>作成

f:id:chocomintodango:20180519153640p:plainするとこのように切り抜かれます

 

イラレでイラストのススメ12ではベースのパスは別にしてあり、クリッピングマスクしたのは影やハイライト(と場合によっては模様など)のみでしたが、編集のしやすさからいくと本当はベースも同じクリップグループ内に入れてしまう方がいいです。
その場合ベースのパスはクリッピングパスより大きいサイズのパスにした方がいいです。

 

f:id:chocomintodango:20180519153758p:plainベースとクリップグループが別の状態のレイヤー構造

f:id:chocomintodango:20180519153909p:plainクリップグループ内にベースも入れたときのレイヤー構造(ベースのサイズは大きくしている)

 

 

レイヤーの構造

クリッピングマスクを作ると画像のようなレイヤー構造になります。

 

f:id:chocomintodango:20180519154041p:plain

 

1番上に置いた切り抜きたい希望の形のパスを「クリッピングパス」といい、その下にクリッピングパスの形で切り抜かれたオブジェクトがあります。
そしてこれらをまとめてクリップグループ(またはクリッピングセット)と呼びます。

 

作成した直後のクリッピングパスは「塗りなし・線なし」の透明パスです。

 

f:id:chocomintodango:20180519154131p:plain

 

クリッピングパスを選択すると「塗り」「線」共に設定することが出来ます。
その際「塗り」はクリップグループの最背面に、「線」はクリップグループの最前面に設定されます。

なのでクリッピングマスクを作成した後クリッピングパスの塗りをベースと同じ色に設定すれば、わざわざベースをクリップグループ内に入れなくても大丈夫ということになります。

 

f:id:chocomintodango:20180519154245p:plain「クリッピングパス」は透明のまま、ベースがクリップグループ内にある状態と、

f:id:chocomintodango:20180519154356p:plain
「クリッピングパス」にベースの色を付け、ベースのパスを削除した状態見た目は変わりません

 

自分だけが扱うデータならばどのやり方でも構わないのですが、他人も扱うデータの場合はその人によって編集のしやすさや希望があると思うので、出来たら確認をした方がいいかも知れません。

 

また、複合パスをクリッピングマスク(クリッピングパス)に使用する場合、一つ気をつけた方が良い点があります。

 

f:id:chocomintodango:20180912103131p:plain

このオブジェクトをクリッピングマスクするとします。

 

f:id:chocomintodango:20180912103552p:plain

通常のパス(複合パスではないパス)でマスクした時の画像です。
その時のレイヤー構成は以下のようになります。

 

f:id:chocomintodango:20180912103704p:plain

 

クリッピングパスに塗りや線を設定すると、上でも説明したように塗りは最背面に、線は最前面に来るように設定されます。
この場合は中のオブジェクト(この画像だとドットの星)を編集したい時、ダイレクト選択ツールを使って編集したいオブジェクトを選択すればすぐ編集することが出来ます。

 

f:id:chocomintodango:20180912104814p:plain星の部分が選択できる
(もしクリッピングパスの部分を編集したい場合は、一番外側のアウトライン部分を選択すれば編集できます)

 

しかし複合パスをクリッピングパスに使った時は少し変わってきます。

f:id:chocomintodango:20180912104924p:plain

複合パスをクリッピングパスに使った場合の画像です。
こちらのレイヤー構成も通常のパスをクリッピングパスに使った時と同じものになっています。

 

f:id:chocomintodango:20180912105041p:plain

 

クリッピングパスに塗りを設定してあり、見た目は通常のパスをクリッピングパスにした時と同じように最背面に表示されます。

 

しかし、中のオブジェクトを選択しようとすると、

 

f:id:chocomintodango:20180912105214p:plain

 

このようにクリッピングパスの部分が選択されてしまいます。

複合クリッピングパスの場合、見た目は通常のクリッピングパスと同様塗りは最背面・線は最前面になりますが、編集する場合はレイヤーの順番どおり複合クリッピングパスの部分が最前面に来ます。

そのため複合クリッピングパス部分に塗りなどを設定した時に中のオブジェクトを編集したい場合は、複合クリッピングパス部分をロックしておくか、レイヤーパネルで直接選択するかどちらかの方法でやりましょう。

 

個人的に1番後が楽だなと思う方法は、複合クリッピングパス部分に塗りなどを設定せず、クリップグループ内の一番下にベース色のパスを入れる方法です。
この方法だといちいちロックしたり、レイヤーパネルでオブジェクトを探したりしないで、通常のクリッピングマスクと同じように選択できるので、やりやすいです。
(その際ベース色のパスは複合クリッピングパスのサイズよりも大きめにして入れてください)

 

CS6でやっていた時から上のようになっていて、CCに変わって現在も同じなので、元々の仕様だと思います。
なので複合パスでクリッピングマスクを作成する際には、上記に気を付けて作成してください。

 

【注意点】

クリッピングマスクはやりやすいし重宝する機能ですが、イラレで作ったデータの使われ方によってはエラーなどの原因となり、クリッピングマスク自体を使わないで欲しいという場合もあります。

イラレでイラストを描いた後、画像として書き出してSNSなどに載せたりする分には問題ないです。
ただ例えば印刷所に出すとか、仕事など依頼されたものなどは使わない方がいいという場合もあるので、データを作る前に確認をした方がいいと思います。
(クリッピングマスクもそうだったのですが、私が以前使っていたプリンターはドライバーの関係で透過効果などが印刷でちゃんと再現されなかったことがあるので、確認はした方がいいです)

 

 

終わりに

 

今回はクリッピングマスクについてを解説しました。
構造がわかると割と重宝する機能なので、一度試してみてください。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

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