フリーランスでイラストレーターをしている方の中には、もっと収入を増やしたい・収入を得られるところを色々増やしておきたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう方に参考になる、すぐに始められる、イラストレーターにおすすめの副業をまとめました。
手軽に始められ、在宅でできるものが多いので、参考にして是非試してみてください。
すぐに始められるおすすめの副業5選
イラストレーターにおすすめで、すぐに始められる副業を5個まとめています。
それぞれメリットとデメリットも書いていますので、参考にしてください。
LINEスタンプ販売
言わずと知れたLINEスタンプを制作し、販売するものです。
クラウドワークス等のクラウドソーシングでLINEスタンプ制作の案件もありますが、個人で作った方が自由にできるので、自分で登録・販売する方法をおすすめします。
メリット
◆すぐに制作や販売が始められる
◆仕様や登録方法の参考になるサイトが多い
デメリット
◆宣伝を相当しないと収入に繋がらない
メリットはすぐに制作・販売が始められることです。
スタンプの仕様や登録方法などはLINE公式で確認できたり、解説しているサイトも多いです。
色々な資料がある状態なので、とても作りやすいですよ。
デメリットはLINEスタンプだけで収入を増やすとしたら、宣伝などをかなり頑張らないといけないところですね。
そのため、かなりバズらないと見てもらうことすらできません。
元々自分のイラストににかなりの知名度があるか、注目を集めやすいスタンプか、なんらかの理由でバズらないとほとんど購入されません。
登録・販売開始して、ただ待っているだけでは収入にはならないので、宣伝が苦手だと苦戦します。
どういう宣伝をしていくかまで考えておくといいでしょう。
LINEスタンプについての詳しい内容や、登録については以下の公式サイトを確認してください。
ちなみに、LINE関連で作れるアイテムには他にもLINE絵文字と着せ替えがありますが、若干スタンプよりハードルが高い印象です。
まずはLINEスタンプを作ってみて、慣れてきたら他のアイテムに挑戦すると良いでしょう。
【参考】私が販売しているスタンプは以下から確認できます
スキルマーケットに出品
スキルマーケットにイラスト制作等のサービスを出品するものですね。
有名なところだとココナラやランサーズなどがあります。
(ランサーズはクラウドソーシングですが、スキルマーケットのようにサービスを出品する機能もあります)
メリット
◆制作の条件などを自分で決めることができる
◆トラブル時にスキルマーケット運営が間に入るので安心
デメリット
◆手数料がかかる(売上金額から手数料が取られる)
メリットは自分で条件を決められることと、トラブル時にサービスが間に入ってくれるので、対応がしやすいことです。
スキルマーケットは自分ができるサービスを出品して、購入してもらう形式なので、条件を自分がやりやすいものに設定することができます。
例えばイラストを制作するとしたら、修正対応の回数をこちらで決めることができますし、特別な対応(キャラクターを追加等)はオプション料金を付けることもできますよ。
また、何らかのトラブルがあった時も、スキルマーケットの運営が間に入るので、個人間の取引でトラブルがあった時よりもはるかに対応が楽になりますね。
デメリットは手数料がかかることですね。
スキルマーケットを利用するための手数料がかかり、その手数料は売上金額から支払う形になっています。
ただトラブルがあった時のことを考えると、デメリット以上のメリットがあるので、おすすめの副業ですね。
ストックイラストサイトでのイラスト販売
ストックイラストサイトでイラストを販売する方法ですね。
PIXTAやShutterstock、AdobeStockなどが有名です。
メリット
◆一度登録されれば、継続的な収入になる
◆自分の好き・得意なテーマやジャンルで制作ができる
デメリット
◆市場のニーズを常に把握しておく必要がある
◆宣伝を頑張らないと収入に繋がらない
◆新作を常にアップする必要がある
メリットは一度登録されれば継続的な収入になる場合もあることや、好きなテーマ・ジャンルで制作ができることですね。
サイトによっては審査がありますが、その審査に通過し登録されれば、DLされるたびに報酬を得られるので、継続的な収入になることもあります。
また、依頼を受けて制作するものと違い、自分でテーマやジャンルの選定をして制作ができるので、好きなものを制作することができます。
苦手だけれど制作しなければならない、ということがほぼないので、制作がしやすいですね。
デメリットはたくさん報酬を得たいなら、市場のニーズをしっかり把握して制作しなければならないのと、宣伝を頑張らないといけないこと、頻繁に新作をアップする必要があることです。
私のように自分で運営している素材サイトの素材を販売する場合や、金額は気にせず好きに制作したものが収入になればいい、という場合はあまり関係ないですが、たくさん報酬を得たい場合は、今何が人気かしっかり調査し、そこに合ったものを制作しなければ、なかなか高報酬になりません。
苦手なものを制作するのも大丈夫、割り切って制作できるなら良いのですが、ストレスに感じる場合は長く続けることが難しいので、注意が必要です。
また、LINEスタンプと同じく宣伝が重要になってきますね。
宣伝がない状態ではほとんど購入されないので、宣伝を頑張らないと収入には繋がらないです。
似たようなところで、頻繁に新作をアップしないと目に触れる期間が短いため、頻繁に新作をアップする必要があります。
宣伝が苦手だったり、制作が遅い場合はあまり収入に繋がらないので、制作する体制などを見直す必要がありますね。
一部のストックイラストサイトでは、登録されたイラストの著作権がストックイラストサイトのものになるところがあります。
そういったところに登録すると、別のストックイラストサイトには登録できなくなってしまうので、必ず確認してから利用するようにしましょう。
また、著作権をクリエイター本人が持ったままになるストックイラストサイトも、独占配信などを選択した場合は他では登録・使用できなくなります。
必ず利用規約を確認してから、サービスを利用するようにしてください。
ストックイラストサイト登録の詳細については、各サイトを確認してください。
同人誌・グッズ販売
自分でイラスト集や漫画、グッズを制作し、それらをコミケなどの即売会やネット通販で販売する方法です。
ひと昔前は同人誌を作ったり、グッズを作ったりするのはハードルが高く、特に印刷所に頼んで作る方法はかなりハードルが高かったですよね。
しかし今では1点から気軽に作れるようになりましたし、在庫を持たずに販売することもでき、かなり手軽にできるようになりました。
メリット
◆自分の好きなように制作ができる
◆新規のファンを獲得できる可能性がある
デメリット
◆在庫の管理や保管が大変な場合がある
◆初期費用がたくさんかかる場合がある
メリットは自分の好きなように制作ができることです。
仕事で依頼を受けて制作する場合、自分の好きなように制作することは難しいです。
しかし、自分で同人誌やグッズを制作する場合は、本当に自分の好きなように制作できるので、色々な表現を試したりすることができます。
描きたいものを好きなように制作できるのは、本当に楽しいですよ。
また、色々な表現で見せられるので、新規のファンを獲得できる可能性があります。
そういったところでしか出会えないファンと出会える可能性があるので、新規ファンを得るのに有効な方法と言えるでしょう。
デメリットは在庫の管理や保管が必要になる場合があることと、初期費用がたくさんかかる場合があることですね。
SUZURIやpixiv FACTORYなど、在庫を持たずにグッズなどを作れるサービスもありますが、印刷所などに注文して作る場合はどうしても在庫を持つ形になります。
あまり売れないと、売れるまで在庫を管理しておく必要があるので、場所を圧迫したりしてしまいます。
特に同人誌やかさばるグッズなどは、数によってはかなり場所を必要とするので注意が必要です。
また、同じく印刷所などに注文して作る場合、印刷代が必要になります。
装丁などが凝っていたり、部数が多い場合はそれなりに費用がかかるので、その点も注意が必要です。
即売会や同人誌などを販売しているネット通販などを見ると、素敵な装丁の同人誌や、色々な種類のグッズが販売されています。
ただそこで一度立ち止まって、作りたいと思った勢いのまま色々なものを制作せず、厳選したものを少しずつ制作していくことをおすすめします。
特にグッズ類は、二次創作のもので作ってしまうと、著作権違反になってしまいます。
二次創作について、著作権者が二次創作ガイドライン等を発表している場合もあり、そのガイドラインに従って作成したり販売する分には問題がない場合もありますが、二次創作自体を禁止していたり、指針が出ていない場合は著作権違反になります。
そういったトラブルが起きにくいことや、自由に制作ができることから、オリジナル作品で同人誌やグッズ類を制作していくのがいいですね。
同人誌・グッズ制作ができる印刷所
在庫管理なしでグッズ類が制作できるサービスなどは、以下の記事でまとめていますので、是非参考にしてください。
こんにちは、トウゴです。今回は制作した作品を色々なグッズや本などにする方法と、そのためにあった方が良い知識について書いていきます。 制作した作品を公開する方法に関しては以下の記事[…]
イラストの講師をする
イラスト制作の技術を教えるイラスト講師も、イラストレーターの副業になります。
ワークショップを開催したり、オンラインスクールで講師をしたりというものですね。
デジタルイラストがメインの方は、オンラインスクールの講師がより合っているかなと思います。
アナログイラストがメインの方は、オンラインスクール以外にも、ワークショップなどをデジタルイラストより開きやすいので、マルシェなどでワークショップをやることもできますね。
オンラインでイラストの技術や知識を教える方法で、ココナラなどのスキルマーケットを使用する方法もあります。
私もIllustratorでのイラスト制作について教えるサービスを出品しており、何度か購入して頂いています。
Illustratorでのイラストの描き方教えます Illustratorでイラストを描きたいけれど不安な方向け
スキルマーケットを使うことにより、配信をしなくてもイラスト講座ができるので、利用する方法によっては気軽にスタートすることができます。
メリット
◆色々な人との交流ができる
◆自分自身のスキルアップになる
デメリット
◆頻繁に開催するのは難しい
◆思わぬトラブルにあう場合がある
メリットは色々な人との交流ができることですね。
特にワークショップや地域のコミュニティセンター等で講師をする場合、仕事やインターネット中心の交流とはまた違う層の人との交流ができるので、いつもと違う刺激を受けられます。
また、教えるという行為があることで、イラスト制作に対する自分自身の理解もより深まるので、スキルアップに繋がります。
デメリットは頻繁に開催するのはなかなか大変で難しいため、大きな収入にはなりにくいところではないでしょうか。
マルシェ等でワークショップを開催したり、コミュニティセンターで開催する場合、場所の確保や資料の準備等があるため、週に何度もや月に何度も開催するのはなかなか難しいです。
オンラインスクールや生配信でやる方法も、動画や資料の準備があるため、こちらも頻繁に開催するのは難しいですよね。
なので講師だけで高収入を得るのは、なかなか難しいと言えます。
また、講師という仕事だからこそ出会ってしまうトラブルもあり、普段と違う対応を迫られる場合もあるので、注意が必要です。
少し知識が必要だけどおすすめの副業2選
ここからは、上で紹介した副業ほど手軽ではないですが、おすすめの副業を2つ紹介します。
結果が出るまでに時間がかかりますが、ファンができたりとメリットも多いですよ。
NFTアートを販売する
自分が描いたイラストを、NFTアートとして販売して収入を得る方法です。
場合によっては非常に高値で売買される可能性もあるため、かなり夢のある方法ですよね。
ただ、仮想通貨の知識など特殊な知識が必要になるため、パッとすぐにできるものではありません。
メリット
◆世界中の人に作品を見てもらえる
◆高値で売買される可能性もある
デメリット
◆仮想通貨の知識が必要で、ハードルが高い
◆海外のマーケットがメインのため、トラブルになった時対処しにくい
メリットはNFTアートのマーケットは海外が中心なため、世界中の人に作品を見てもらえます。
有名なところでOpenSeaがあり、こちらは海外のマーケットなので色々な国の人がNFTアートなどの売買をしていますよ。
また、驚くような高値で売買される可能性もあります。
過去には億の値段がついたものもあるそうで、かなり夢のある世界だと言えますね。
デメリットは仮想通貨の知識が必要で、参入するまでのハードルが高いことです。
そのため、仮想通貨の知識がないと参入することすらできません。
実は私も2024年7月からNFTアートの販売を始めたのですが、仮想通貨の知識を得るところから始まったので、販売し始めるまでにかなり時間がかかりました。
登録から出品までを丁寧に解説しているサイトもあるのですが、そこで出てこないトラブルがあった時など非常に大変でした。
もう1つのデメリットとして、海外のマーケットがメインのため、トラブルになった時対処がしにくいところがあります。
やり取りも英語なのがほとんどですし、法律なども海外のものが適用されます。
不安な場合は日本発のNFTマーケットを利用するようにしましょう。
日本発のNFTマーケットにはAdam by GMOやCoincheckNFT等があります。
審査があるので、登録~出品完了までOpenSea等より時間がかかりますが、サイト内や利用規約等も日本語なのでとてもわかりやすいです。
日本円で売買できるところもあるので、自分に合ったところを利用すると良いですよ。
【参考】OpenSeaの私のページは以下から確認できます
Check out FunnyfunkyCreamTOUGO's NFTs on OpenSea, the large…
ファンコミュニティを運営する
月額制のファンコミュニティを運営することも、おすすめの副業の1つです。
ファンコミュニティとは、クリエイターとファンが直接交流できるサービスで、双方にメリットがあるものです。
色々なファンコミュニティサービスがあるため、自分の活動に合ったものを探して、ファンコミュニティを始めるのがおすすめですね。
◆OFUSE
◆Ci-en
◆Fantia
◆Enty
月額制にすることで、一定の収入を得やすくなるのも、魅力の1つです。
メリット
◆ファンと直接交流ができるので、ニーズを把握しやすい
◆一定の収入を得やすくなる
◆活動目標ができ、制作がしやすくなる
デメリット
◆すぐに収入に繋がらない
◆頻繁かつ継続的に情報発信や更新をしていく必要がある
メリットはファンと直接交流ができるので、何を求められているかわかりやすくなるところですね。
全部参考にする必要はないですが、自分の作品のどういうところが受け入れられているか等をある程度参考にすると、更に作品が良くなります。
また、月額制なので単発のものと違い、安定した収入になります。
もちろんファンが減ってしまえば、収入も変化しますが、そうならないように色々な活動をしたり、制作したりするようになるので、結果として作品や活動の充実に繋がります。
これがファンコミュニティのかなりのメリットだと思います。
デメリットはファンが付かなければ始まらないので、すぐ収入に繋げるのは難しいことです。
作品を作ったりイベント等に出展したりしてファンを増やし、そこで初めて収入に繋がる形なので、地道に気長にやっていく必要がありますね。
そこに関連して、ファンコミュニティの投稿を頻繁にする必要もあります。
ファンコミュニティ開設までに準備するものがあることや、開設してからも頻繁に更新したりと少し手間がかかりますが、息抜きの場所にもできるので、他と並行してやるのがおすすめですね。
【参考】私がやっているファンコミュニティは以下から確認できます
終わりに
イラストレーターにおすすめの副業をいくつか紹介しましたが、どれがやりやすいかは人それぞれです。
また、本業とのバランスを考えてやるのも大切です。
そういったことに考慮しながら、是非挑戦してみてください。