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イラレでイラストのススメ9-メイキング・線画-

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こんにちは、トウゴです。
この記事から少しずつメイキングを載せていきます。

動画で載せられたらいいのでしょうが、今ある設備だとイラレのメインウィンドウ以外の部分が録画されないため、完全には操作がわからない状態になります。
また、動画が苦手な方もいると思うので(私もそのタイプ)、画像での説明にさせて頂きます。

 

 

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線画メイキング

今回描くイラストは「太線イラスト」なので、以前紹介した本来の手順でいくとラフは手描き→スキャンして取り込み、になるのですが、描くキャラクターの関係でラフからイラレでやっていきます。

 

私は自分のキャラクターでも完成したイラストを見て描かないと描けないのですが、ブログで描いていく架空カードゲームシリーズはパソコン内にしか画像がなく…。
手描きでラフを描く時は、パソコンを見ながら描くのが苦手なのと、なら全部パソコンでやっち ゃった方が良くないか?というのがありまして、今回このような手順になりました。

 

ラフなのであまり関係ないかなーと思いますが一応そこからメイキングを書いていきます。
ちなみに今回描くキャラクターは下の画像のキャラクターです。

 

f:id:chocomintodango:20170929213908p:plain

 

2007年ととっても古くて自分でも驚きました!
このキャラクターのメイキングを載せていきます。

 

1.ラフを描く

まず「ファイル」>「新規」(ショートカット:Ctrl+N)から新規ドキュメントを作成します。

サイズや単位などは自分がやりやすいものでいいですが、カラーモードは印刷をする予定がある場合はCMYKにした方が後々楽だと思います。

 

このイラストの場合は印刷の予定がないものなので、

サイズ:A4、単位:ピクセル、カラーモード: RGBで設定しました。

設定が終わったら「OK」を押すと新規ドキュメントが作成されます。

 

ドキュメントが出来たら、ラフを描いていきます。

既にあるレイヤー1に「ファイル」>「配置」で今回描くキャラクターの参考画像を配置します。
要するに資料ですね。
なので描くイラストに合わせて資料を配置していくので、今回のように1つだけの場合もありますし、何個も配置することもあります。

アートボードの外側に配置します。

 

配置したら「ブラシツール」を選択し、コントロールパネルの「ブラシ定義」から「ブラシライブラリ メニュー」>「アート」>「アート_木炭・鉛筆」>「鉛筆(細)」を選択します。

細かく指定しましたが、正直自分が描きやすいならなんでもいいです。
私は「鉛筆(細)」が1番手描きで描いている時と似ていてやりやすいので、このブラシを選んでいます。

ブラシの細さは描くイラストのサイズと自分の好みとによりますが、私は0.25ptで描いています。
描くときは全て「塗りなし・線あり」の状態で描いていきます。

 

まず簡単なアタリを取っていきます。
これはその後描いていくラフに影響がないよう、薄い色で描いていきます。
今回は薄いグレーで描きました。

簡単にアタリを描いたら、それを参考にラフを描いていきます。
このラフの線色ですが、清書するレイヤーのカラーと被らないようにしてください。

 

ラフが出来たら、トレースするために現在ラフを描いているレイヤーの上に新しく清書用レイヤーを作ります。
イラレはレイヤーごとにパスなどを選択した時のカラーが設定でき、赤や青、黒など色々あるのですが、ラフの線色とレイヤーのカラーの色が被っていると、トレースの際とても見にくいので、被らない色にしてください。
(レイヤーのカラーをラフの線色と被らないようにしてもいいのですが、レイヤーのカラーは決まっていてそこまでたくさん種類があるわけではないので、自由に変えられる線色を調整した方がいいかなと思います)

 

私はトレース用のレイヤーカラーは赤系なので、ラフは水色で描いていきます。

 

f:id:chocomintodango:20170929214520p:plain

 

手描きで描くのとあまり変わらない感じで描いていきますが、パーツごと線色を変えてみたり、グループにしたりするとトレース作業の時少し楽になるので、そうやっていくのも良いと思います。
ただこうやってラフを描いていくとデータ自体が重くなるので、その点を少し注意してください。

 

2.ラフをトレースして線画を描く

ラフを描いたら、ラフのあるレイヤー(ここではレイヤー1)をロック、その上に新しいレイヤーを作ります。
新しいレイヤーはレイヤーパネルの右下にある、「新規レイヤーを作成」で作れます。
(画像赤丸の部分)

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レイヤーを作ったら、そのレイヤーに線画を描いていきます。
下レイヤーのラフをトレースしていくのですが、「塗りなし・線あり」でペンツールでトレースしていきます。
線色は何でも良いです。私は黒系でいつも描いています。

 

線の設定(線端・角の形状・線の位置)は画像のようにしています。

 

f:id:chocomintodango:20170929214810p:plain

 

比率はそこまで厳密に決めなくていいのですが、私は数字を小さく設定しています。

線幅は自分のイラストに合ったものを選んでください。
私は太線のイラストなので、大体4~7ptの間で描いていきます。

 

このトレースの段階では線は汚くてもはみ出しても問題ないので、とにかくザクザクとトレースしていきます。
隠れていて見えない部分の線も少し入れて描くようにすると、あとで線を整えた時に不自然ではない線になるので、そういったところも気にしながらトレースしていくと良いです。

 

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円や四角などの部分は円ツール、長方形ツールなどで描いていくと簡単に描くことが出来ます。
特に正円などにしたい時は重宝します。

 

また、曲線を描くときのコツというか、私が気にしているところを下に書いたので、参考にしてみてください。
(個人的に気にしている点で、全ての状況に対応出来るわけではありません)

 

番外編:曲線を描くときのコツ

ハンドルの方向をこれから描く線の方向に向ける

ポイントを打った時にそのまま動かすとハンドルが出てきますよね。
そのハンドルをこれから描く線の方向にすると、次のポイントを打ったときに希望の線の形になります。

 

f:id:chocomintodango:20170929214935p:plain

 

画像のように曲線が連続している場合でも、ハンドルの方向に気をつけるとガタガタになったり、違和感があるような曲線にはあまりならないで描くことが出来ます。
慣れてくると気にしながら打たなくても大丈夫になりますし、複雑な曲線の連続(フリルみたいなものなど)にも対応することが出来ます。

 

曲線を描く時、曲線の半分より少し手前にポイントを打つと綺麗に描きやすい

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画像のような曲線部分があった場合、半分よりも最初に打ったポイント側寄りにポイントを打つと綺麗な曲線になりやすいです。
全てがそうなるわけではないですが、割と対応が出来ると思います。

 

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画像のような小さい山(狭い山)の曲線は途中にポイントを打たずに描くことが出来ますが、

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その上の画像のような大きい山(広い山)の曲線だと途中にポイントを打った方が綺麗に描けるので、打つ場所を大体決めておくとスムーズに描けます。

 

私のやりやすいポイントの位置を説明しましたが、これはそれぞれの感覚になるのでなるべく描いて試して、ご自分に合ったところを見つけていってください。
イラレは結構なところまで「戻る」ことが出来るので、失敗した・気に入らなかったらCtrl+Zで試していってください!

 

また、一応曲線を描くときのコツとしましたが、ハンドルを描く方向に向けるのは他の部分でも同じ感じです。
きっちりとした直線などはShiftを押しながら直線ツールなどで描く方が良いですが、その他の部分はハンドルの方向を少し意識しながら描くと割と希望の線を描くことが出来ます。

トレース後の工程で線を整えていくのですが、その時にも線を追加したり削除したり出来るので、線が重なりすぎてわかりにくい・描けないような細かい部分は、この段階では無視して線を整える工程で追加する方がいいでしょう。

 

3.トレースした線の調整と線画の完成

一通りトレースが終わったら、描いた線全てを選択し、「オブジェクト」>「パス」>「パスのアウトライン」でアウトライン化します。

 

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そうすると画像のような状態になります。

(アウトライン化前)

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(アウトライン化後)

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アウトライン化をしたら、はみ出した部分をナイフツールで切って削除していきます。
この時、画像赤丸部分のような「見えない部分だけれどあえて描いた」部分はそのままにしておきます。

 

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画像赤丸のような部分は、線を整えてから消した方が違和感のない綺麗な線画にしやすいです。

 

はみ出した部分を削除したら、画像のような状態になっているところの余分なポイントを削除していきます。

 

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これはCS6時代にも現在のCCシリーズでもなるのですが、場所によってこのような状態になります。
見た目では角のポイント2つとその間にあるポイントの計3つに見えますが、どちらかの角にポイントが重なっていることが多く、計4つだったり5つだったりすることがあります。

 

(重なっているポイントもわかるようにしたものが下の画像)

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この場合赤丸部分にポイントが重なっていました。

削除をしなくても線を整える作業は出来るのですが、数が多い分調整するのが面倒ですし、なくてもいいポイントなので私は削除してしまっています。
なので必要と思えば削除せずにそのままでも大丈夫です。

 

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ポイントを画像のように調整したら、線を綺麗に整えていきます。

ここの作業は地味だし、全てのパスを調整するので時間もかかりますし、多分一連の作業の中で1番辛い部分かもしれませんが、完成した時の感動もすごくあるので、頑張ってください!

 

線の調整はナイフツールで切ったりと色々方法はあるのですが、私の場合基本的にポイントとハンドルを動かして線を調整します。
線の先を尖らせたい時はポイントを重ねる→ハンドルを動かして線の滑らかさを調整、歪んでいる曲線部分は(必要があれば)ポイントを動かす→ハンドルを動かして調整、などをやって整えていきます。

調整する線が多い場合は、線を整えていく順番を決めてやるとやり残しが少なく済みます。
(例:髪→輪郭→手→体→足…など)

 

私は左上から反時計回りに整えていき、最後に顔パーツ(目・鼻・口)を整えるという順番でやっています。
顔パーツに行く前にやり残しがないか確認し、ないことがわかったら顔パーツに取り掛かるという感じですね。
私はこれが1番やり残しが少なく出来た順番だったので今も変えずにやっていますが、色々試してみてご自分に合った順番を見つけてください。

 

やはり曲線部分が多いと結構時間がかかります。
また、トレースの段階では気付かなかったけど、線を調整してみたら線が太すぎたor細すぎたということもあります。

狭い範囲であればポイントを動かして太さの調整をしてもいいのですが、広範囲だと結構手間がかかるので、そういう時はその部分を削除してしまって、もう一度トレース(今度は丁度良い線幅で)→パスのアウトライン化をした方が手間がかかりません。

また、トレース時点では描けなかった部分がある場合は、この線を調整する段階で描き込み、調整していきます。
追加したり描き直しても影響はないので、「トレースで描いた線を絶対使わなければ!」と考えず気楽にやると良いと思います。

 

全ての線を調整したら、線を全て選択し、「パスファインダ」パネルにある「合体」をクリックし、線を1つにします。

 

(合体前)

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(合体後)

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※顔パーツが体を描いたレイヤーの上レイヤーにあったため、合体した際上レイヤーに移り色が変わっています

 

この状態になると線のミス(調整していない部分があった、いらない線なのに消していなかった等)があった場合修正することが少し手間なので、念のため線を合体させる前の状態の時に線画レイヤーをコピーし、非表示にして残しておくと便利です。
※複製したレイヤーは一番下に持ってきて、レイヤー名をわかりやすいものに変えておくと間違いがなくわかりやすいです。
(レイヤーの複製は「レイヤー」パネル「レイヤーパネルオプション」>「選択項目を複製」で作ることが出来ます)

 

 

終わりに

以上が私の線画の描き方になります。
多分効率は悪い方だと思うのですが、当初からこの描き方なため、(私には)やりやすく変えずに描いています。
他の描き方が気になる方は、別のサイトやブログなどを確認してみてください。

次は着彩作業のメイキングを載せていきます。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

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